ほとんどの人は気になっていない事だと思いますが
私的にはとても気になる胸ダーツ
パネル切替があるのだからダーツはたためばいいのに!!
と、パタンナーや縫製者は思います。
既製服は縫製工程を出来るだけ減らすように考えます。
でも、なぜダーツはあるのか?
ダーツを縫う工程を増やしても縫製が楽にきれいに出来るから
考えてみます
身頃のパネル切替+胸ダーツについて考えてみる
今回は身頃のパネル切替+胸ダーツについて考えてみようと思います
既製服のワンピースなどには
パネル切替に胸ダーツが入っているデザインの物は
ほとんどないと思います。
それは、ウエストの寸法を小さくする操作がパネル切替だけで出来ているから
娘役のドレスはバストサイズとウエストサイズの差寸が大きく
トップバストも強調されていて
脇パネルの形状がなだらかではなく角張ってるから
ダーツが必要なのだと考えます
パネルラインは反対カーブ同士を縫う事になるので簡単ではありません
そして角度が付いたらより一層縫製が難しくなります、
ダーツを付けた脇身頃はカーブがなだらかになって
パネル切替の縫製は少しは楽になりますし
切替縫製した後にダーツ縫製をすれば
イメージ通り・サイズ通りの出来上がり
メリハリが効いたシルエットになります
既製服のパターンメイキングを長く続けていて
出来るだけ縫製の簡略化や
出来るだけ用尺(必要な生地の長さ)がかからないように工夫するとか
細かく言えば納品形態を考えたりもします
が
舞台衣装は違う観点から色々と考えられているのだと思います
客席から見える状態が一番良い感じになるように!!
お芝居・ショーの観劇と共にお衣装もしっかり観察したいと思います
宝塚歌劇からは楽しむ事たくさん頂けます
今回も自分の疑問を自分なりに解決してみました
正解かどうかは分かりませんが、楽しい時間でした。
最後までご覧いただきありがとうございます
コメント